「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻849貫 | 五城目、赤ずし |
2011年06月19日 |
|---|
旬:周年
秋田県北部、横手市などで作られているものに「赤ずし」がある。
もともとは餅米を硬めに炊き、塩と酒で味付けし、赤ジソ、キュウリなどと合わせて漬け込んだもの。
乳酸発酵で酸味を醸し出したもの。
現在では非常に貴重な伝統食品だ。
今回のものは五城目朝市で買い求めたもの。
八郎潟を控える町は伝統的な食品の宝庫で、食べ物のことを調べているものにはドリームランドのようなところだ。
ただし高齢化が進んでおり、先行きのことを考えると大いに不安。
五城目というと朝市ではないか? まずそれしか思い浮かばない。
この伝統食の継承者を保護し、跡継ぎを育てる。
緊急にすべきことが、それだよな。
五城目のものは甘い餅米に、梅干しの赤ジソを混ぜ込んだもの。
発酵食品ではない。
梅酢の酸っぱさ、塩辛さに餅米の甘さ。
赤ジソのシソニンと梅のクエン酸から生まれた鮮やかな赤色が食欲をそそる。
本来はお盆に食べるものだというが、うだるような夏の暑さのなかで、この甘酸っぱい味わいが涼を呼ぶのだろう。
旅人のボクが食べても、なかなか味がよい。
夏バテに赤ずし、秋田県人の英知である。