寿司図鑑 雑記1

ゑんどう/つかみずし(大坂)

2005-04-10
 大阪に珍しい握りありというのを聞いていた。その名も「つかみずし」というその寿司は一度だけテレビで見たことがあるのだが、あまりに低級なリポーターに何がなんだかわからなかった。でもそこで判明したのは市場内にあるということ、そして大阪の鮮魚を扱う市場が「雑喉場」と呼ばれていた時代からあり、その明治40年に『ゑんどう』で生まれたのが、まったく新しい握り寿司である。江戸前握りとの違いはすし飯の温かいこと、酢が軟らかくやや甘い、すなわちはんなりした寿司であることだ。

●大阪中央卸売市場内『ゑんどう』