寿司図鑑 雑記28

八王子市元八王子『鮨忠 第一元八支店』

2008-11-16

八王子市内に『鮨忠』というすし屋が何軒もある。
その多くは南町にある現『鮨忠本店』の暖簾分けである。
もうひとつの系列があり、これも市内八幡町交差点角の『鮨忠』からの暖簾分け。
けっして経営的に支店というのではない。
さて、今回の『鮨忠 第一元八支店』、通称「元八鮨忠」さんは八幡町『鮨忠』の系列になる。

『鮨忠 第一元八支店』(以後元八)とは毎日のように八王子の市場で会う。
元八さんの仕入れで特徴的なのが穴子(マアナゴ)と真つぶ(エゾボラ)。
穴子は当たり前だけど、真つぶを毎日のように仕入れるというのが面白い。
また、すし屋の仕入れというのは週2回くらいが平均的な回数。
そこへいくと元八さんのお顔は毎日のように拝見している。

一度元八さんの店ですしを食ってみたい。
そう思いながら果たせずにいた。
そんなある日、ぽかんと半日ほど時間が空き、いざ甲州街道を西にクルマを走らせる。
甲州街道はバイパスに入り、追分けで神馬街道と甲州街道に分かれる。
そこから甲州街道はイチョウ並木が続き、右手に武蔵野稜を過ぎ、町田街道に、右折する。
そこからほんの数分で元八王子の街に入る。

明らかに店は近いと思うのになかなか『鮨忠 第一元八支店』が見つからない。
それもそのはずで看板は道路沿いにあるが店はやや奥まった路地にある。
そこにあったのは住宅地にありそうな、いたって平凡なすし屋である。

引き戸をあけると、いつもの太い眉毛の元八さんと女将さんに迎えてくれる。
詳しくは書かないが、元八さんは50代後半。
団塊の世代まっただ中、委託調理の時代を知らない世代である。

最後に食べた握りを書いておく。
初手は薄焼き玉子、続いて中トロ(ミナミマグロ)、マダイ、ゆでエビ、真つぶ(エゾボラ)、赤いか(ケンサキイカ)、イクラ、鉄火巻き、こはだ。
以上で1980円なり。