寿司図鑑 355貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

青海苔/ヒトエグサ

あおのり / ヒトエグサ
青海苔/ヒトエグサ
海苔巻

海苔というとほとんどの人が思い浮かべるのが板海苔である。これはのり巻きなどに使うご存じ海苔なのだが、他にも「海苔」と呼ばれるものは多々あり、このヒトエグサを原料とする青海苔も日常よく食べられるものである。ヒトエグサは海苔の佃煮、また振りかけに入ったり、お好み焼きに使われたりするが、板状に加工されることもある。今回のものは浜名湖で養殖されて紙のようにすかれた。これ、寿司に使ってはいかがだろう? 千葉の海人つづきさんからいただいたのを早速あぶり『市場寿司 たか』に持ち込んだ。これがなかなか難題であった。キュウリを巻く、これはまずくないが平凡すぎる。干瓢は青海苔の風味ばかり感じられてダメ。最後に鉄火巻きに、鉄しんは本マグロ(クロマグロ)である。これはうまかった。でもうまいのはマグロであり、青海苔の味わいというか、味が感じられない。ちなみに一般に海苔と言われるのは紅藻類のアマノリの仲間、青海苔は緑藻類のヒトエグサやアオサの仲間。アマノリには旨味と甘味があるものの青海苔にはこれがない。この甘味旨味が肝心なのだ。

寿司ネタ(made of)

ヒトエグサ
英名/Green laver

ヒトエグサ
天然もので外洋などにあるものは本種、養殖ものの多くはヒロハノヒトエグサと考えてもいい。
流通量はヒロハノヒトエグサと比べて少なく、比較的ローカルなもの。
長崎県や沖縄ではアーサなどで好んで食べられている。
珍しさ度 ヒロハノ・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

この寿司ネタの他の寿司(Others)

  • 登録がありませんでした

ぼうずコンニャクの本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ
~プロもビックリ!~

すし図鑑が文庫本サイズに! Kindle版も。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
ぼうずコンニャクの全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャクの新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行20万部突破のベストセラー。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。