「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻823貫 | 沖目鯛/オキメダイ |
2009年12月06日 |
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旬:不明
世の中に珍魚というものがいる。
どんな姿形をしているのか? というと意外に平凡な姿であることが多い。
その最たるものがオキメダイなのだ。
探しても手に入れられるような魚ではない。
出会いは交通事故に近い。
そんな交通事故のようなことが、やはり突然にやってきた。
宮城県気仙沼のmakoさんから、「オキメダイ知ってますか」とのケータイが入ったのである。
欲しいんですけど、というと「10キロ以上もありますけど………」
これが届いたら、なによりもその大きさに驚きを感じた。
大の大人が両手で持つのがやっとだ。
これを『市場寿司 たか』渡辺隆之さんに丸投げする。
たささん、まな板には乗らないので台車の上で黒くて重いオキメダイと格闘。
やっと三枚に下ろしたときは、どっすんと尻餅をつく。
その切りつけた身のきれいなこと。
純白である。
たとえて言えば白い陶磁器のようだ。
刺身で味見して、その白身の大トロのような脂の甘みと、旨みにちょっと感激。
舌の上にのせると徐々に溶けていく。
柔らかいのだからすし飯との相性もいい。
すし飯の酸味がまったしして、ややとらえどころのない味わいを引き締めている。
「味はいいけど脂が強すぎるね」
これじゃ魚本来の旨さが感じられない、とたかさん。
「でもマグロの大トロと一緒でしょ。トロッとしているところがいいじゃない」
たかさんよりも脂好きのボク。
こんなことを言っている間に、オキメダイは冊となって、ネタケースにしまわれていく。
さて、お客さんの反応やいかん。
たくさんあった冊はすぐに売り切れ、実に好評であったということだろう。
2009年7月8日記す。
宮城県気仙沼市makoさんのAnglers-market
http://www7a.biglobe.ne.jp/~Fish-Fish/index.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オキメダイ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/ibodai/okimedai.html