寿司図鑑 1113貫目

イボダイの酢じめあぶり

いぼだいのすじめあぶり / イボダイ
イボダイの酢じめあぶり
握り

価格ランク

並

徳島県人なので「ぼうぜ」が大好きだ。阿波ではマグロはなくても「ぼうぜ」がないと生きていけない、というほどにイボダイをよく食べる。
生でも食べるのだが、酢じめで食べることも多い。
今回は『市場寿司 たか』に締めすぎた私好みの「ぼうぜの酢じめ」を持ち込んで握りにしてもらう。
酢じめは塩で半時間、酢で半時間漬け込んだもの。
大量に作り、この日で3日間食べてきて、最後に残った1尾を見ていたら、名残惜しくなって握りにしてもらったのだ。
たかさん曰く、酢が入りすぎている、というがこれが好きなんだから致し方ない。
たかさん、あれこれ考えた末に、すしダネに切りつけてあぶり、まだ温かいのを目の前によこした。
表面は焼いているものだから、生ではない。ほろりと崩れて、ほんのり甘酸っぱい。舌の上で崩れるほどにうま味と甘みがぐちゃぐちゃに脳みそに突き上げてくる。
こんな素朴なはずの握りが、これほど官能的にうまくていいのだろうか。
徳島県人はこの一かんで即死状態になるかも、そんな一かんである。

寿司ネタ(made of)

イボダイ
Pacific rudderfish, Butterfish

イボダイ
日本列島周辺に多い全長30cmほどになる魚である。主に底曳き網、定置網などで上がり、流通量は決して少なくない。
古くは庶民的な魚で一般家庭の食卓にも気軽に上ったものだが、近年漁獲量が落ちてきているので高値安定しており、スーパーなどで見かける・・・・
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