寿司図鑑 1114貫目
オニヒゲの握り
おにひげのにぎり / オニヒゲ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
主に三陸にあがる深海魚で、基本的には練り製品などに加工されている。鮮魚ではめったに出回らない。これが希に関東にも入荷してくる。
これを市場で見つけたすし職人がボクを呼びに来た。
「意外にきれいな白身で、味があるというか、タラと比べると味が深いんです。“買い”でしょう」と説明する。こちらも2〜3本買い求め、1本をたかさんに渡す。
このねずみ男を思わせる怪異な姿には、静岡県沼津の底曳き網の魚を握っているせいか、驚きはしない。あっさり3枚に下ろして切りつけて、つける。
その間、約5分といったところだ。切りつけながら味見した、たかさんが「ゲホウ(トウジン)と一緒だね」と言う。
確かに沼津名物トウジンと味はそっくり。白身なのにうま味があって、ほんのり甘い。
すし飯との馴染みもいい。
味見したすし職人、たかさんが買い足しに走って行った。これで本種の実力はわかろうというものである。
白身とはひと味違う白身。すし通が「あれ?」っと首をひねる一かんである。
2012年04月09日
寿司ネタ(made of)
オニヒゲ
Ogre grenadier
通常は練り製品などの原料となるものだが、希に鮮魚で流通する。
とても味がよく、多様な・・・・
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