寿司図鑑 雑記4

普通の寿司屋

2005-05-16

 我が『市場寿司 たか』は普通のありきたりな寿司屋である。病には主治医というのがあれば、寿司屋にも「近所のいつもの寿司屋」がないと日々の暮らしにほつれを感じないだろうか? お父さんの、小遣い少ない身にとっては名店と呼ばれる1個1000円?2000円の寿司なんてとても通えないが、『市場寿司 たか』ならその1個分で充分満足のいく寿司を味わえるのだ。そして元気がなくなって、少々心にも体にも重いものを抱えているときに食べるのが河童巻きである。「たかさん、2本お願い」とこれを一気に食べると世の憂さも消えるから不思議。まあ自分の取り得というのがこの単純さなのだけれど、河童巻きってうまいな。本わさびは使わない、ときに冷凍ものも使っている。だからやっていけるのが街の普通の寿司屋。そこでうまいまずいを学んで、そして何年かに一回くらいは高い寿司屋に行きたいかな。もし『市場寿司 たか』に行かれることがあれば寿司図鑑見ましたよ! と言ってくださいね。別にいいことはないと思いますが。