寿司図鑑 308貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

アブラツノザメ

あぶらつのざめ / アブラツノザメ
アブラツノザメ
握り

冬になると皮を剥かれて到来するのがアブラツノザメである。サメの中では高級品といえるもので、なぜそうなのかというと「うまいから」に他ならない。煮つけにして身がしっとりと軟らかく、また旨味にコクがある。でも握りに使えるだろうか? 剥いたサメの前で考え込んでいたら、ちょうどたかさんが通りかかった。「ネタにならないかな、これ」、「無理だよ。煮つけにしなさい」。これを見ていた仲卸の社長が「一本持っててやってみてよ」と言ってくれた。帰宅して色々、試してみた強い塩をして1時間。これの表面を焼いてから酢に漬けたもの。ネタに切り付けてさらりと煮上げたもの。両方試してうまかったのが煮つけたもの。ワサビではなく山椒を振ってみた。「まずかねえな、それなりに使えると思うよ。でも山椒の味に身の味が負けているな」。山椒が好きなので気にならなかったのだけれど、確かに個性というか味が薄い。でも、産地などで握りにして出すのは面白いのではないか?

寿司ネタ(made of)

アブラツノザメ
Pacific spiny dogfish, North pacific spiny dogfish

アブラツノザメ
北半球の寒帯から温帯域にいる中型の鮫。国内では主に北海道・東北太平洋側で水揚げされている。青森県などでは釣りなどで盛んに漁獲している。
浜で皮を剥き、頭と内臓を取り去る。これを棒ザメという。関東にもたくさん送られてきており、古くは棒ザメで作・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

この寿司ネタの他の寿司(Others)

ぼうずコンニャクの本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ
~プロもビックリ!~

すし図鑑が文庫本サイズに! Kindle版も。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
ぼうずコンニャクの全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャクの新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行20万部突破のベストセラー。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。