「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻429貫 | 穴貝/イボアナゴ |
2006年10月25日 |
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ある日、市場まで来たら仲卸の社長が探しに来た。「早く早く」というので行くと、発泡の箱に蠢いていたのはイボアナゴなのである。これは伊豆半島から南にいる小型のアワビの仲間であり、めったに関東に来ることはない。「和歌山串本産、穴貝って書いてあるんだけど」と困っているので名前と味わいを教えるとお返しに少々分けてもらったのだ。これを煮貝にする。酒をたっぷり使って、醤油にほんの少しだけ砂糖、煮立たせないように優しーくたく。ほんの10分も火を通したら鍋にフタをして一晩寝かせてぼうずコンニャク流煮貝は出来上がる。これをたかさんに握ってもらっていたら、「なんかこの殻初めて見るな、トコブシじゃないの。味はそっくりだけど。でも少しだけ硬い。コリっとする」。説明すると「味的にはトコブシよりも好きかな。うまいね。でも硬いだろ、すし飯との相性が悪いな」。言葉を返すようだが本当に寿司ネタというものに硬さが禁物なのだろうか? ここがたかさんと意見が分かれるところ。また「肝もうまいね。程良い苦みがある」。「これはイケル!」という結論とあいなった次第。
●八王子綜合卸売センター、「市場寿司 たか」
http://www.zukan-bouz.com/zkan/zkan/rink/gest.html
●市場魚貝類図鑑、イボアナゴへ!
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/mimigai/iboanago.html