寿司図鑑 458貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

ホウズキ

ほうずき / ホウズキ
ホウズキ
握り

価格ランク

高級

植物と動物が名を同じであることは少なくない。アカザは草の名、ゴンズイは植物では灌木(背の低い木)の名、ヒイラギもそうである。そして赤い魚のホウズキは赤い実をつける酸漿(ホオズキ)と同じだ。
「赤い」ということで酸漿になぞらえたのだろうか? 見た目はアコウダイそっくり、やや小振りであまりまとまってとれない。だいたい産地でもアコウダイとホウズキを区別しないでときには「アコウダイの子」なんて言われる。
そして味わいだが、すし職人の渡辺隆之さんはいきなり皮を引いてしまったのである。できれば皮霜造にしてつけてほしかった。
「前にね、メバル(ウスメバル)やったよね。カサゴやアコウダイよりそっちに似てるね」
とはたかさんの評価。充分うまいのだけれど白身で上品すぎて個性がない。
「皮なしじゃー。上品なだけでひと味足りないよ」
「でも握りとしてはいいと思うね」
たかさんの意図は、握りずしは決して単体では味わうことがないからだ。皮なしで少々味気ないが嫌みもない。ついつい手が伸びるのは脂がのっていて味に奥行きがあるからかも。怪我の功名か?

寿司ネタ(made of)

ホウズキ
Honeycomb rockfish

ホウズキ
アコウダイにそっくりで少し南の海域に生息していて、少し小振りである。相模湾などではアコウダイに混ざるが、和歌山県や四国では本種の方が多くなる。九州ではほぼ本種とみて間違いないと思う。
アコウダイ、オオサガなど赤い深海性「目抜け」類は総て高価・・・・
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