寿司図鑑 469貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

びんトロ/ビンナガマグロ

びんとろ / ビンナガマグロ
びんトロ/ビンナガマグロ
握り

ある日、市場を歩いていると知り合いの仲買から声をかけられた「おい、これ持ってかないか。久しぶりに脂もあるし、値段も安いしさ」。その値段がキロ当たり1900円。一体を4等分し、冷凍した棒きれのようなもの。デカイ発泡には「ビントロ」と殴り書きしてある。「安いのか高いのかわからんな」と言いながら1本分けてもらう。すぐにそれを「市場寿司 たか」で解凍する。「これはね。一般の寿司屋じゃ使えないんだな。オレは好きだよ。いいものは脂があって甘味が感じられるだろ。昔は色合いが赤くないし、脂が強いんで嫌がられてたけど。素直にうまいと思う。でも意外に高いだろいいのは」。まさにその通りで、「びんトロ」は明らかに水産物でも「商材」そのもの。巨大な冷凍庫を持つ商社が在庫を抱えて、これまた大量消費する回転寿司チェーンに売る。「だから仕入れでも、お客のイメージからも回転寿司で回してくれってわけ」。そしてなんとも豪勢に皿盛りに。市場仲間も含めて「おいしゅうございます」と甘味のある脂のうまさを堪能するのである。

寿司ネタ(made of)

ビンナガマグロ
Albacore

ビンナガマグロ
マグロとしては小型で、資源量が多い。マグロ類ではもっとも安い。
古くは缶詰などに加工されていたものだが、脂ののった時期にとったものを冷凍、これをビントロ(ビンチョウマグロのトロ)として売り出してから生食用としても認知されるようになった。特に・・・・
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