寿司図鑑 510貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

ブラックタイガー/ウシエビ

ぶらっくたいがー / ウシエビ
ブラックタイガー/ウシエビ
握り

今や江戸前握りに使われる茹でエビの多くはブラックタイガーとなっているように思える。すなわち東南アジア、アフリカなどでの養殖されたものを冷凍輸入されたものだ。でも江戸前寿司で「ブラックタイガー」はさまになんねー。「まあね。だから寿司屋じゃ、エビというね」。インドネシア産の大きすぎるのを串打ちして茹でながら、たかさんが相づちを打つ。「でも仕方ないんじゃないの。普通の寿司屋じゃ。冷凍を解凍して、こうやって自分の店で茹でてるだけましなのよ。今じゃ、ウチだってそうだけど出来てるヤツ使ってるんだから」、「たかさんのところは値段的に仕方ないけど、そこそこ取る店でも市販のを使ってるね」。ゆで上げたのを甘酢につける。これが絶品なのである。ボクなど「国産のクルマエビじゃなければ」というほどに通でもなければ、出来合いのものを使う寿司屋は「けしからん」とも思わない。でもこのプロが茹でたエビのなんとうまいことか。「ブラックを使う店が多いのはやっぱりうまいからじゃないの。甘いだろ、それにエビの香りも高いし」、たかさんの言う、エビの香りがたまらない。次回は天然クルマエビと比較してみよう!

寿司ネタ(made of)

ウシエビ
英名/Black tiger, Giant tiger prawn  中国/草蝦

ウシエビ
今、市場に出回っているクルマエビ類で量がもっとも多いのが、養殖されたウシエビ(ブラックタイガー)とバナメイ。バナメイが開発される以前は圧倒的に本種が市場を席巻していた。天然ものも量的には少ないが輸入されている。
東京湾以南の浅瀬にも生息する・・・・
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