「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻589貫 | 目鯛昆布締め/メダイ |
2008年7月19日 |
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八王子市横川町『鮨忠』さんには煮いか、薄焼き玉子など昔ながらのすし種がある。
ある日、そんな仕事をした種を楽しみながら、目の前のケースを見ていると、見慣れぬネタがある。
「忠さん、これなに」
にこにこ笑いながら、だまって目の前に出されたのがメダイの昆布締めなのである。
これがうまかったのだ。
最近ではすしの単価が下がり気味である。
特に昼など、あまり上等の種ばかりだと、一人前がサービス価格でも数千円となる。
これなど築地場内の人気店が一人前4000円前後なのを考えてもわかっていただけるだろう。
だから街の寿司屋は工夫する。
メダイはやや値のいい魚だといっても、歩留まりがいいのでお得感がある。
しかもクセのない白身で、どんな料理にしても美味。
すし種にしたとき、無個性であるがためにもの足りない、その分を昆布で補っているのだ。
今回のものは八丈島産。
値段も安い上に鮮度がいい。
持ち帰って、すぐに上身にする。
振り塩をして、昆布でしめると、これがまことに味がいい。
「握りにしたら最高だろうね」と思って、たかさんにお願いする。
これが大正解だった。
忠さんのメダイ昆布締めはやや生に近く昆布の香りが控えめだ。
ボクのは昆布をきかせて、やや締め加減に塩分をしっかり感じるもの。
「ちょっとうまく作りすぎてるけど、この握り、うまいと思うね。醤油もなにもいらない、そのまま食べてもうまいね」
たかさん、握りを食べて、こんどはそのまま食べている。
「すし種はここまで完成した味だとダメなんだけど、今回は合格かな」
これがほんまにうまくてやめられない。
飽きが来ないのである。
メダイの産卵期は冬である。だからこれからますますうまくなる。
特に山陰、島根鳥取あたりのがきたら迷う必要がない。
すぐに買うべきだ。
生メダイの握り
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/susizukan/03/20.html
●市場魚貝類図鑑、メダイへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/ibodai/medai.html