寿司図鑑 588貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

夏鰯/マイワシ

なついわし / マイワシ
夏鰯/マイワシ
握り

夏に旬を迎えるものでサンマとともに忘れちゃいけないのがマイワシである。
 六月の声を聞くと、とたんに脂が乗り始め、夏秋とマイワシの旬は長い。
 今年はマアジに目がいきすぎて、マイワシを忘れていた。

 そんなとき突然目の前に来たのが千葉県銚子産のでかいマイワシである。
「ほら触って見ろよ」
 八王子総合卸売センター『高野水産』の社長から声がかかる。
「大きいね。身がぱんぱんに張っているし、脂もありそうだし」
 しかし値段もいい。
 キロ当たり1500円。
 特大ではないが、一本160グラム前後ある。
 卸値で一本、250円はいい値段なのである。
 これを二本、味見に買ってみる。

 当然、持ち込んだのが『市場寿司 たか』である。
 大振りのを手に持って、
「そういやーイワシ忘れてたね。脂がのる時期と新サンマの時期が重なるからね」
 マイワシを握るのはあっというまである。
 片身二かんにして大きすぎる種となっている。
 その表面に1ミリ以上の脂の層がある。
 銀皮下の脂が透けて白っぽい握りになっている。

 新しいのでシコっとした食感がある。
 そのあと口中で脂が溶け始める。
 ここまで魚らしい旨味はあまり感じられなくて、その後、微かな酸味を持ったイワシならではの旨味が舌を押すようだ。
 このとき、たかさんも口中ボクと同じ状態にあるのではないか?
 言葉が出てこないのだ。
「やっぱりイワシはうまいねー」
「うん、うまい」
「値段はいくら」
「1500円(キロ当たり 卸値)だよ」
「もっと値が下がったら仕入れるわ」

寿司ネタ(made of)

マイワシ
英名/Sardine,Spotline sardine

マイワシ
古くから日本漁業の中心を担っていた魚。波はあるものの漁獲量が多く、値段が庶民的であるために鮮魚、加工品とも重要な魚種である。鮮度落ちが悪く、流通の発達する以前は「下魚」などとされていたが、近年ではやや高値安定で、評価も高い。・・・・
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