「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻629貫 | 胡麻鯖/ゴマサバ |
2008年8月25日 |
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ゴマサバの旬がわからないと、なんどもなんども書いている。
旬がわからないのはいつでもある程度うまいのがあるせいだ。
唯一ゴマサバでブランド化が進んでいるのが高知県土佐清水市の「清水さば」なのだけど、この脂ののった見事なものがとれるのが寒い冬なのだ。
じゃあ、夏の盛りのゴマサバはどうなのか?
今回のゴマサバは宮城県石巻港にあがったもの。
石巻港には海水氷があり、魚の鮮度保持にうるさい魚市場として知られている。
箱の中から選びに選んでいたら、あまりいいのがない。
だいたい、売れてしまって残りが少ない。
諦めようか、と思っていたら仲卸がもう一箱あけてくれる。
ここに触った感触から鮮度的にも非常に良好かつ脂のありそうなのを見つける。
これを『市場寿司 たか』に持ち込んで酢締めにしていただく。
三枚に卸して、先に腹骨と血合い骨を抜き取る。
強い振り塩をして一時間半、酢で30分という軽い締め方である。
これを冷蔵庫でひと晩寝かせる。
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翌日は土曜日で早朝から店の前に行列が出来ている。
待つこと一時間以上。
やっと人が引けて、店の前に準備中の札を出す。
(注/『市場寿司 たか』の準備中というのは一時間足らず、店をしめます、という意味合い)
片づけをし終わった、たかさんに握りに仕立ててもらう。
これがまことに美味であった。
思った以上に脂が、身の中に均質に含まれている。
甘味は脂ではなく身に含まれるアミノ酸のものであるようだが、強く感じられる。
一時間半という塩での締め加減が適度に旨味を凝縮したのだろう。
さて、ここに8月22日の宮城県金華山周辺でとれたゴマサバはうまいということが判明する。
あと二かんと思って表を見たら、すでに数名店の前で待っている。
仕方なく店を出て、そのまま市場を後にする。
まるで肌寒の頃のような小雨がそぼ降る。
●市場魚貝類図鑑、ゴマサバへ
http://www.zukan-bouz.com/saba/saba/gomasaba.html