「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻669貫 | 秋刀魚をキムチと巻くとキンパになった/サンマ |
2008年10月12日 |
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「キムチにはサンマだー。じゃなかったサンマにはキムチだー」
「サンマ、飽きてきたね」
すし職人の渡辺隆之さんと市場で立ち話。
「飽きたね。お客もそうらしくてね。注文されなくなったよ」
でも目の前には見事なサンマがあって、一本100円なのだ。
宮城県女川からきたもので、今やサンマは三陸ものが目立っている。
「たかさん、サンマ巻いてみない」
「なんと(一緒に)巻く」
「ぜんぜん思い浮かばないね。青じそじゃ普通だし、ガリは違うよね。タクワンと合わせて“さんたく”かな」
「キムチなんてどう」
たかさんの言うことを真に受けて、キムチを買ってくる。
これを中巻きにしたのがダメであった。
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「キムチが多すぎたかな。サンマの味がしない」
近所の、ホウチョ君も来ていたので一緒に食べてもらう。
「これうまいっすよ。いけます。それで中身はキムチとなんでしたっけ?」
だめだこーりゃ。
一瞬考えて、たかさんが出してきたのが軍艦巻きである。
これはサンマの味がするし、キムチの酸味がいい感じだ。
「うん、うまいぞ、これは」
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たかさん、キムチを食べると商売に差し支えるなんていいながら夢中で食べている。
ホイチョ君もうまいうまいとうれしそうだ。
「これ店で出そうかな」
「やめた方がいいよ」
「なぜ」
「だって、これ、味がキンパになっているよ」
今年は大阪鶴橋になんどか行っているのだけど、その街角で売られているのだキンパだ。
韓国・朝鮮の料理、食材が溢れかえっている鶴橋の街角のスタンドに腰掛ける。
ここで気軽に食べられるのが、チヂミにプルコギ、トッポッキ、キンパなどだ。
キンパとは要するに朝鮮風海苔巻きというもの。
うまいにはうまいけど、中身は違えど味は同じという「キムチな味わい」。
海苔巻きにキムチを巻き込んだだけで、これはまごうことなきキンパになってしまうとは、当たり前そうに思えて、実際にやって初めて知る事実なのだった。
●市場魚貝類図鑑、サンマへ
http://www.zukan-bouz.com/fish/datu/sanma.html