「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻68貫 | タカベ |
2005年6月7日 |
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「タカベが来たら夏が来る」
なんて寿司職人がタカベを選っている。
仲買の店員がそんな言葉を受けて、
「その前にジメ〜っとした梅雨がありますよ」
なんて混ぜっ返している。
「そんなこと言ってっと買わねーぞ」
と返して、見事なタカベにご本人は満足げに見える。
毎年のことながら市場で繰り返される光景だ。
この時期になると伊豆諸島から見事なタカベがまだコバルトブルーの色合いを輝かせて入荷してくる。
タカベは塩焼き、だから寿司屋ではおつまみというのが常識であるが、これを『市場寿司 たか』に持ち込んだ。
「そうだね。タカベの刺身は聞かないね」
たかさん首をひねりながら卸す。
脂がべっとりついて切り付ける包丁が重く見える。
この生を食べてみる。
思ったよりうまい。
しかしうまいが平凡だなと、すぐに出来た握りを口に入れて驚いた。
タカベの身はやや柔らかい。
その柔らかさがすし飯とあいまって、うまいのだ。
これをして調和のとれた握りとでもいうべきか!
「これならすしネタにしてもいけるね」
●市場魚貝類図鑑、タカベへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki3/sonota/takabe.html