「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻739貫 | 姫路『すし宗』、このしろすし/コノシロ |
2009年3月1日 |
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姫路市大手前通りにある『すし宗』の外観には、まずもって驚く。
どうやったらこのような品のない店舗ができるのか、不思議としかいいようがない。
ところが店内にはいるといたって平凡な良識的な造りなのだ。
ここに入った目的のひとつが「このしろすし」。
大阪すしに「このしろすし」を加える形で注文する。
出てきた「大阪すし」はまことに端正で美しい。
その一角に隠れるように「このしろすし」があり、これもなかなかきれいなのだ。
すし飯はやや大きめ、 前部が大きく、後部がすぼまり加減となっている。
酢で締めたコノシロにばってら昆布、内側には薄切りのすだちが挟んでいる。
よく見るとコノシロは背の厚い部分を半分に開いている。
これは姫路駅地下街魚で見たものと同じに思える。
ちょっと豪勢にすら見えるのを丁重に口に放り込む。
コノシロの酢締め加減は強めで塩味はほどよい。
でもコノシロをゆっくり味わうよりも、むしろばってら昆布の風味が上がり、それ以上にやや軟らかめのすし飯が口を満たす。
すし飯ははんなり甘口で、軟らかいので、大阪すしに使っているものと同じと見た。
やはり握りには、この関西風のすし飯は合わない。
とは思うものの、関西らしい握りで、それはそれでいい、とも思える。
うまい、まずいと聞かれれば「うまい」と答えてもよさそうだ。
『すし宗』に季節の「鮓(すし)」というのがあった。
春にサワラ、夏にアユ、秋にコノシロ。
サワラは平凡だが、夏になるとアユを使うというのが面白い。
そして播磨でコノシロ。
周辺の魚屋に酢漬け用のコノシロが並んでいた。
そして『すし宗』の季節のすしとなっている。
姫路ではコノシロを好んで食べるのだ、と考えても間違いはなさそうだ。
でも瀬戸内の魚は多彩で、特に小魚を珍重する傾向が高い。
そのなかでのコノシロの位置関係はいかがなものだろう。
すし宗 兵庫県姫路市南町58
http://www.sushi-hyogo.or.jp/susiya/himeji/sushisou.htm
●市場魚貝類図鑑、コノシロへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/konosiro.html