「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻749貫 | 生蛍烏賊/ホタルイカ |
2009年3月20日 |
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ホタルイカの入荷が盛期を迎えている。
2月から山陰、若狭からのゆでホタルイカがきて、3月になって生の到来をみる。
この生ホタルイカをどう評価していいのか難しい。
生はゆでホタルイカの数倍の値段。
値段が高い理由は刺身で食べるためだろう。
でもこんなに小さいのに寄生虫(旋尾線虫)がいるために、内臓を取り去らなければならない。
これがなかなか面倒だ。
そこまでして刺身で食べたいのか?
というのが今回のテーマでもある。
福井県産の生ホタルイカをおずおずと、たかさんに渡す。
4尾、5尾。
まずは2尾ほどワタだしをして、刺身で食べる。
たかさんの顔がほころんだので、5、6尾追加する。
「うまいよ、これは」
ボクも慌てて食べてみたら、確かに、間違いなくうまい。
柔らかい中にフワリと甘みが来て、イカらしい旨味もある。
シコっとした食感も「あるじゃない」。
最初にかなり小さめにすし飯を握り、また飯粒で加減してイカを乗せて、再度握って形を見る。
「これでいいかな」
出てきたのは、まだまだ形として決まってはいない。
「なかなか難しいんだね」
「そうだね。思ったほど身がピンと立たないだろ、それに耳が垂れ下がるよね」
そんなことどうでも良くなるほどに、握りはうまいものだった。
小振りなんだけど、これがシコっとした食感の中に甘みがフワリ、次いですし飯が来るんだけど、相性がいいのか全体の味わいとなって響き合っている。
「たかさん、これはいけますね」
「いけるね。でもウチじゃ出せないね。残念だ」
『市場寿司 たか』は薄利多売。
しかも人件費がすしの値段に影響するので、たった一人っきりなのだ。
ボクが今度ボランティアでホタルイカの仕込みでもやりますか。
●市場魚貝類図鑑、ホタルイカへ
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tutuika/hotaruika.html