「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻754貫 | 鳥取市賀露港かろいち内『寿司若林』、猛者えび/クロザコエビ |
2009年4月7日 |
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日本海を代表するエビは、タラバエビ科のトヤマエビ(ぼたんえび)、ホッコクアカエビ(甘えび)。
この2種類は誰だってすぐに頭に浮かびそうだ。
だいたい北海道や新潟の観光パンフレットなんかにも「なくてはならぬ存在」ではないか?
言うなれば人気絶頂のアイドル的なもの。
対するに、知る人ぞ知るといった存在なのがクロザコエビだ。
鳥取県では「もさえび」、また「泥えび」なんて呼ばれている。
「泥えび」と呼ばれるのは底引きで揚がるためだろうし、また色合いもなんとなく泥くさい。
目立たない存在だけど、「食べたらすごいのよ」というのがクロザコエビの真骨頂だ。
実際、観光客よりも地元民に愛されている。
鳥取県ではホッコクアカエビも揚がるのだけど、明らかに「もさえび」を珍重している。
さて、うれしいことに『寿司若林』のボードには「モサエビにぎり寿し」がある。
しかも二かんで300円は安いね。
この店での〆は「もさえび」に決める。
出てきたものは、エビの大きさからか、握りも小振りだ。
そしてこれが意外に美しい出来映えときている。
小振りだからポンと口に放り込むと、はやりエビだから最初に甘さがくる。
タラバエビ科の「甘えび(ホッコクアカエビ)」だと甘さが強く、長く続くのだけど、エビジャコ科のエビなので、ここに微かな旨味が加わる。
そしてなによりも食感がいいのだ。
「もさえび」を〆としたのは大正解だった。
カウンター内ではオッカサンが忙しそうに、すしを握っている。
その見た目はとても職人風ではないのだけど、握る速度も、形も素晴らしい。
こんなオッカサンが一浜にひとり欲しいものだ。
そうすると浜行きがより一層楽しくなる。
かろいち
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●市場魚貝類図鑑、クロザコエビへ
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