「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻759貫 | 綾法螺/アヤボラ |
2009年4月22日 |
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市場で、「今日は寒いね」なんて言っていた、お彼岸前のことだ。
『マル幸』のクマゴロウが「おーい来てくれ」と呼びに来る。
なんだろうね、と根室からの荷を見るとアヤボラだ。
アヤボラはとても味のいい巻き貝なんだけど難点がある。
唾液腺に毒がある、しかも非常に酸っぱく渋い。
面倒なんだけど安いのだから、我が家のような庶民的な暮らしには、とても助かる素材なのだ。
さて殻から取りだしたら、唾液腺を除去。
ワタを外して滑りをもんで出す。
ここまでがボクの役割。
たかさんに手渡し、ワタをゆでる。
もういちど身(足)を水洗いして適宜に切る。
これを軍艦にする。
やっぱりアヤボラの身はうまいんだな、と改めて思う。
真つぶ(エゾボラ)に負けるものではない。
甘みがあるし、ちゃんと貝の風味がある。
そこに濃厚な旨味の、甘みのあるワタがあるのだから「貝を味わう」という意味合いでは完璧だ。
「今日から毎日、この貝の仕込みやってよ」
たかさん、クマゴロウの店に残るアヤボラを見てこんなことを言う。
「自給幾らくれるの」
「750円かな」
●市場魚貝類図鑑、アヤボラへ
http://www.zukan-bouz.com/makigai/bansokurui/fujitugai/ayabora.html