寿司図鑑 760貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

毒鱗疣鯛/ドクウロコイボダイ

どくうろこいぼたい / ドクウロコイボダイ
毒鱗疣鯛/ドクウロコイボダイ
握り

沼津魚市場活魚担当の山田さんが、生け簀のなかでゆらゆら今にも死にそうな魚を見せてくれる。
 とうとう腹を上にして泳ぎはじめて、「これじゃ売っても水槽で生きてないだろうな」。
 この腹を上にして泳いでいる魚の種類がわからない。
 なんど見ても、種はおろか、科すら想像つかない。
 オキメダイに似ているな、顔つきがということでスズキ目イボダイ亜目にたどりつく。
 これを仲買の菊池利雄さん(山丁・菊貞)にお願いして競り落としてもらう。
 そういえばいくらだったんだろう? 支払いを忘れてしまっている。

 持ち帰って調べたら、なんとその名も「ドクウロコイボダイ」だ。
 イボダイ亜目はやはり間違いなく、そこに2種類だけの小さな科、ドクウロコイボダイ科があるのだ。
 問題は「毒」のあるなし。
 どこにも情報がない。
 毒がないのに「ドク」とはつかないはず。
 「ドクウロコ」だから鱗に毒があるのか?
 まあ、テトロドトキシンがあるわけもなく、とにかく食べてみることにする。
 この刺身が食べられなくもない。
 まるでバラムツの刺身のように脂っぽい。

 ついでに握りにして、たかさんにも「毒見」に加わってもらう。
「うううん、うまくもないけど、まずくもない。脂っぽいなこれ」
 なんて魚だって言うので、教えてあげる。
「助けてくれ」

 さて翌日も、その翌々日も身体になんの異常もない。
 ボクの場合、加うるに塩焼きまで食べている。
 ドクウロコイボダイに毒はありやなしや、ボクとたかさんの身体が頑丈なだけかも知れない。
 もし手に入れて食べても自己責任でやってくだされ!

寿司ネタ(made of)

ドクウロコイボダイ
Smalleye squaretail

ドクウロコイボダイ
海水魚。北海道北東海域以南、世界中の熱帯・温帯海域。・・・・
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