「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻760貫 | 毒鱗疣鯛/ドクウロコイボダイ |
2009年4月23日 |
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沼津魚市場活魚担当の山田さんが、生け簀のなかでゆらゆら今にも死にそうな魚を見せてくれる。
とうとう腹を上にして泳ぎはじめて、「これじゃ売っても水槽で生きてないだろうな」。
この腹を上にして泳いでいる魚の種類がわからない。
なんど見ても、種はおろか、科すら想像つかない。
オキメダイに似ているな、顔つきがということでスズキ目イボダイ亜目にたどりつく。
これを仲買の菊池利雄さん(山丁・菊貞)にお願いして競り落としてもらう。
そういえばいくらだったんだろう? 支払いを忘れてしまっている。
持ち帰って調べたら、なんとその名も「ドクウロコイボダイ」だ。
イボダイ亜目はやはり間違いなく、そこに2種類だけの小さな科、ドクウロコイボダイ科があるのだ。
問題は「毒」のあるなし。
どこにも情報がない。
毒がないのに「ドク」とはつかないはず。
「ドクウロコ」だから鱗に毒があるのか?
まあ、テトロドトキシンがあるわけもなく、とにかく食べてみることにする。
この刺身が食べられなくもない。
まるでバラムツの刺身のように脂っぽい。
ついでに握りにして、たかさんにも「毒見」に加わってもらう。
「うううん、うまくもないけど、まずくもない。脂っぽいなこれ」
なんて魚だって言うので、教えてあげる。
「助けてくれ」
さて翌日も、その翌々日も身体になんの異常もない。
ボクの場合、加うるに塩焼きまで食べている。
ドクウロコイボダイに毒はありやなしや、ボクとたかさんの身体が頑丈なだけかも知れない。
もし手に入れて食べても自己責任でやってくだされ!
●市場魚貝類図鑑、ドクウロコイボダイへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/ibodai/dokuurokoibodai.html