「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻780貫 | 水蛸/ミズダコ |
2009年6月7日 |
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本来一般的にタコというと「真」という文字を冠するマダコをさす。
たくさんマダコがとれていたときはよかったが、年々とれなくなって、タコ不足が深刻になると、いままで味が悪いなんて見下していた北方にいるタコに目がいくようになる。
これがミズダコとヤナギダコだ。
マダコよりもやや水っぽいけど、じっくり食べてみると、決して下手のものではない。
食べ方によってはマダコよりもうまいくらいなのだ。
残念ながら庶民的な値段の『市場寿司 たか』では国産のマダコは使えない。
タコは、丼ものなどに欠かせないもので、ある程度まとまった量を使う。
マダコを使うだけで、品書きの値段がピンと跳ね上がってしまうのだ。
かといって、輸入ものも嫌だというので、たかさん仲卸めぐりをして、マダコの代用品を探す。
そして見つけたのが、ミズダコなのだ。
「オレ、ミズダコってバカにしてたわけよ。でもいろいろ食べてみると、輸入もの使うよりも国産ミズダコの方が味は上なんだな、とわかったわけ」
市場ですし屋をやる前には住宅街で店舗をかまえていた。
出前が中心で、当時使っていたのが主にアフリカ産の輸入ダコ。
「ときどきマダコを店でゆでてたけど、高いタコを食べてくれる人って一握りでさ」
その市販品ではあるが、たかさんの眼鏡にかなったゆでダコを握ってもらう。
確かにミズダコだから、マダコのような香りに欠ける。
でも噛みしめるといい味しているのだ。
思ったよりも旨味が強く、甘みがある。
食感は当然、マダコに劣るものの、柔らかいのが好きなら上々だろう。
じっくり味わってみるとミズダコってうまいのだな、と感心するのだ。
たかさん、これどこで売ってるの。
「教えないよ。企業秘密だからね。食べたかったらウチで食べてくれ」
さて、北海道産じゃない、というヒントがあって、三陸でもないというと、福島県産かな?
マダコがあまりとれなくなって、ミズダコもとれなくなると困るな、なんて思いながら店を出るのだ。
●市場魚貝類図鑑、ミズダコへ
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tako/mizudako.html