「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻787貫 | 紅手繰/ベニテグリ |
2009年6月17日 |
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ベニテグリは天ぷらなどにする“めごち”の仲間だ。
漢字で“女鯒”と書くのでコチの仲間(カサゴ目)と思われそうだが、スズキ目でネズッポ科になる。
浅場にいるネズッポ科の魚が太陽光線のためか、黒いのに対して、深海魚であるベニテグリは赤い。
三重県尾鷲漁港で見つけたのが、見事なベニテグリ。
体長20センチを優に超えるものがトロ箱いっぱい、ギュウギュウ詰めになっている。
コイツを買ったところが、ビックリするほど安い。
静岡県沼津などで、ときに高級魚と化すのとは大違いなのだ。
今回、尾鷲から持ち帰った魚は、『市場寿司 たか』にそのまま進呈した。
なかから数本抜いて、握ってもらったわけだ。
鮮度は抜群なので三枚に卸して、腹骨をやや大きめにえぐり取り、方やそのまま、方や皮目をあぶって握りとする。

そのまま真っ白い、大振りの握りに仕立てたものも、なかなかうまい。
きれいな白身で身がすし飯の上で膨らんでいる。
産卵間近で脂がのっているのか、甘みが微かだがあり、そこそこ旨味を感じる。
でも皮目をあぶったものに比べると、まるでダメだ。
というよりも皮つきの方が断然うまい。
ほんの少し皮目から香ばしさが立ち上がる。
そして皮下の脂というか甘みがあって、身の旨味も段違いに増して感じられる。
見た目も非常に美しい握りで、これは絶品である。
「たかさん、ベニテグリはトレビアーンだね」
「おお、うまいな」
これが市場で毎日手に入ったら、どんなにいいだろう。
突然、東京に住む悲哀を感じてしまうのだ。
岩田昭人さんの一日一魚
http://www.pref.mie.jp/OKENMIN/HP/ichigyo/
●市場魚貝類図鑑、ワキヤハタへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/nezuppo/beniteguri.html