「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻802貫 | 黄金斑曹以/オウゴンムラソイ |
2009年7月20日 |
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その昔、1種類であったムラソイが、何種類かに分かれる、その途上にあって、これがなかなか難しい。
ただし食べる分にはみな目立たない、とてもうまそうにも思えない、地味な魚なので、一緒くたに考えても差し支えはない。
ようするに目立たないカサゴに似た魚で、その黒々した地に黄金色の斑点が散らばっている。生息域はムラソイ類としてはやや北にいるもので、市場には岩手県などからやってくる。
カサゴに似ていて、カサゴのたぐいなのだから、まずいわけがない。
透明感のある白身で、味わいも上品しごく。
ただ刺身にして旨味に欠ける、もの足りない。
だから我が家では焼き切りにする。
皮をつけたまま直火であぶる。
これを氷水にとり、水分をよくよーく拭き取って刺身上に切るのだ。
この半身を『市場寿司 たか』に持ち込む。
たかさん、皮付きの半身を見て、まずは一文句。
「カサゴなんかで皮付きだと、すし飯との相性が悪いんだよな」
まあとにかく、握ってもらったら、まさにその通り、すしネタとしてはうまい。
身の味気なさを、皮下の旨味がじわりと浮き上がって、なかなかうまい。
でも味わっているうちにすし飯が消え去ってしまうんだよな。
しかもあぶった臭み(香りかな)が強く出過ぎている。
すしネタというのは、うまいだけじゃ、ダメなんだなと、今更ながらに思い知る。
●市場魚貝類図鑑、オウゴンムラソイへ
http://www.zukan-bouz.com/kasago/mebaru/murasoi/oogpnmurasoi.html