「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻809貫 | 鬼蝦/ミノエビ |
2009年8月12日 |
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尾鷲の魚を代表づけるのは、なんといっても底引き網であがるものだろう。
そこに無数のエビがいる。
ガスエビ(ヒゲナガエビ)、テナガエビ(アカザエビもしくはサガミアカザエビ)、ボタンエビにアカエビ(ツノナガチホロエビ)、そしてミノエビにアカモンミノエビ。
このミノエビ2種はまことにかわいらしいエビで、頭が大きい海の妖精を思わせる。
それが尾鷲では「鬼蝦」なのだから面白い。
歩留まりが悪く、そのぶん値段も安いはずだが、実は味がいい。
このエビに目をつけたところに『一重』の魚を見極める力を感じる。
ただ、いかに見る目があっても、最初になんらかのヒントが必要だよな、と思いめぐらし、そのヒントを出したのが現市長の岩田昭人さんだろうな、と思い至るのだ。
魚の知識というか、見る目というのはある意味才能があってこそ。
意外にこのようなことが、誰もわかってもらえそうにないのだが、これは事実以外のなにものでもない。
ぼんやり港に行くだけのことは誰でもできるが、岩田さんにしかできないことがあるらしい。
さて、ゆでた鬼蝦が海苔帯で巻かれている。
そのエビがあまい。
アカモンミノエビなのか、ただのミノエビなのかはわからないものの、ゆでたミノエビ属って甘いのだな、と改めて思い知る。
すし飯がほどよい味わいで追いかけてくずれて、エビと調和している。
これぞ底引き網のある尾鷲の味だなと思う。
鬼蝦の握り、尾鷲にきて食べてみませんか?
一重 三重県尾鷲市南陽町9ー3
●市場魚貝類図鑑、アカモンミノエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/minoebizoku/akamonminoebi.html