「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻812貫 | 煮穴子/マアナゴ |
2009年8月19日 |
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あぶった煮穴子が出てきた。
非常にオーソドックスな穴子だ。
岩田さんに、「これも地物ですか?」と聞くと、
「これだけは尾鷲ではいいものがとれませんから、よそのものをわざわざ買ってるんです」
尾鷲は磯場が前面に続き、外海に面している。
脂がのったマアナゴがとれるわけがない。
とれても少ないだろう。
でも握りずしに穴子がないのは、本格江戸前ずしの店としては寂しいのだろう。
江戸前握りで、実は中核をなすのが煮もの類だろう。
干瓢(かんぴょう)、ハマグリ、穴子。
本来生の魚を握らなかったものが、最近では生が中心となっている。
だからこそ、煮ものネタである穴子はなくてはならない。
ほどよく煮た穴子が軽くあぶったために、香ばしい。
なんという絶妙な煮加減だろう。
普通に仕事をしているだけなのだけど、最近では普通に仕事をすることが、難しいのだというのが、わかってきた。
口のなかでほどよく崩れるのが、とても心地よい。
尾鷲という海辺の町で、このような正当な穴子が食べられるとは意外だし、うれしいものだ。
一重 三重県尾鷲市南陽町9ー3
尾鷲市長 岩田昭人さんの『三日に一魚』
http://www.city.owase.lg.jp/category_list.php?frmCd=5-9-0-0-0
●市場魚貝類図鑑、マアナゴへ
http://www.zukan-bouz.com/unagi/anago/anago.html