「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻817貫 | 蝦夷目張/エゾメバル |
2009年9月5日 |
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エゾメバルとは“北海道などに多いメバルの仲間”という意味なのだろうけど、面白みに欠ける和名だ。
ボクは北海道での「ガヤ」という呼び名が大好き。
平凡なとぼけた顔をした魚で、群れを作って岩場で暮らしている。
北海道や東北に旅すると、わんさか売られている。
鮮度がいいし、安い、しかも煮つけや塩焼きにしてなかなかうまい。
見事に庶民的であることに徹している魚だ。
関東では鮮度のいいものにめったに出合わない。
普通の便で来ても、塩焼きや煮つけにするくらいだ。
今回のものはオホーツク海紋別から宅急便で来た。
ぎりぎりながら生でいける。
たかさんに手渡すと、見たことにない魚に「メバルかい?」なんて首をひねっている。
そうだった。
魚を同定して、初心者のとき、いちばん困るのが、こんな平凡な顔の魚なのだ。
平凡だけど、種類が判明しない。
喉に魚の小さな骨が刺さって、気持ち悪いような、そんなことってある。
「この魚、なんていうの」
「エゾメバルだよ。メバル」
「こっちにいるメバルとは違うよな」
「北海道とかに多いヤツだからね。こいつはオホーツク海産」
「へえー。寒いだろうねあっちは」
「冬になると流氷がくるからね」
たかさんブルブルと震える真似をしている。
出来上がったものは、あまり震えが来るようなものではなかった。
平凡な握り。
「味もメバルに近いね。旨味に欠けるね」
たかさんのメバルはウスメバルをさす。
最近、この青森などからまとまって入荷してくる沖合にいるメバルが安い。
毎日のように扱っていて、
「でもメバルの方が味がいいや」
確かに、ウスメバルの方が上かな。
でも十分に白身としてはうまいでしょう。
まるとみ渡辺水産
http://marutomi-kani.com/
●市場魚貝類図鑑、エゾメバルへ
http://www.zukan-bouz.com/kasago/mebaru/ezomebaru.html