寿司図鑑 816貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

タカベ

たかべ / タカベ
タカベ
握り

「社長、神津島かな」
「なに、タカベかい。神津島だよ」
なかなか見事なタカベで、なんとかすしネタにできそうだ。
たかさんに手渡す。
タカベは初めてではなく、それどころか年に一度は握りに仕立てている。

一般的にタカベは塩焼き用の魚だ。
白身魚なのに、脂が乗っている。
焼き始めると、その脂で炎が立ち上がるくらいだから、サンマと比べてもいい勝負。
刺身、塩焼き、煮魚という魚の価値の順位つけがあるとしたら、2番手の料理に使われるものというのは、本来値がつかないはず。
なのにタカベが高いというのは塩焼きにして、それほどにうまいということでもある。

どうして刺身にしないのか?
それは鮮度の問題があるのだろう。
タカベの産地は伊豆諸島だ。
当然船便で来て時間がかかりすぎる。
それと血合いの色が悪いのもある。

一年ぶりのタカベの握り、やはり色は悪い。
だが、味は素晴らしい。
たかさんも「これはうまいなー」と感激ひとしお。
常連さんに食べさせよう。
仲卸に二、三本買いに行ったくらいだ。

タカベのうまさは、どうやら脂からくる甘さと、旨味がともに強いところにある。
食感よりもマグロのトロを食べているような。
見た目はとにかくタカベの握りも、悪くはないね。

寿司ネタ(made of)

タカベ
Yellowstriped butterfish

タカベ
伊豆諸島が国内屈指の産地なので関東では夏の魚の代表的なもの。市場などでは4月、5月は走りの時季、6月、7月、8月が旬と考えている人が多い。面白いことに走りを喜ぶ関東にあっても、春のタカベはよしとしない。例えば4月に入荷しても「まだ早い」と手・・・・
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