「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻846貫 | 小喉黒/ユメカサゴ |
2010年06月02日 |
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旬:春
「喉黒(のどぐろ)」と呼ばれる魚は1種類ではなく、ボクの知っているだけでもチゴダラ、アカムツ、そしてユメカサゴ。
ユメカサゴを喉黒と呼ぶのは伊豆半島や駿河湾などなので、釣り師でもあるボクは実際にそう呼んでいたのだ。
5月末のこと。
『市場寿司 たか』に立ち寄ったら、たかさんがせっせと魚を下ろしている。
「せいがでるね」
なんて言ったら、
「今声をかけないで」
なんて真剣なのだ。
どうやら相手は小さいらしい。
のぞき込んだらユメカサゴの小さいものだった。
そう言えば、このところ原釜(福島県相馬市)からどっさり小さなユメカサゴがやってきている。
潮汁、煮つけ、唐揚げなど、こいつがやたらにうまい。
と思っていたところが、たかさんの目にもとまったらしい。
「たかさん、2つ握っておくれ」
「ちょっと待て」
仕方なく市場を一回り、やっと目の前にきたものが、うまいのだ。
「たかさん、不思議なものだね」
「なんだい」
「魚には大きくならないとうまくなんないものと、小さくても大きくてもうまいのがある」
「こいつは小さいのもうまい、よな」
小さいもので、たぶん底曳き網でとれたもの。
なのにシコっとした食感があり、白身らしい旨みがある。
「まあ、すしの良さってのは、こんな小魚でもネタにできることだろうね」
「ほー、珍しいね。たかさん、けだし名言」
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ユメカサゴへ
http://www.zukan-bouz.com/kasago/fusakasago/yumekasago.html