寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
大條羽太/オオスジハタ
おおすじはた / オオスジハタ
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国内でとれるハタ類で、もっとも巨大になるのはタマカイ。
これは世界中にいるハタ類でも最大級。
さて二番目はというと、このオオスジハタだろう。
1.5メートル前後にはなるというが、これは突出した大きさのものをのぞいた目安。
熱帯の魚なので入荷はそんなに多くはない。
ポツンポツンと夏を中心に鹿児島県からのみやってくる。
きっと沖縄なんかではもっと普通にとれるのだろうね。
さてこのような大型魚は買うと決断するには、多種多様な壁が立ちはだかる。
第一、ハタの仲間だから非常に高価だ。
10キロあると5万円近い値段となることもある。
理想は3キロ前後。
と、この理想の大きさのが目の前にある。
大きさも手頃だし、鮮度抜群。
目の色がいい。
「ほら来たぞ−。ぼうずコンニャクが」
と言ったのは八王子総合卸売組合『マルコウ』のクマゴロウである。
こんなものを仕入れてくるのは、八王子ではこの男しかいない。
「いくらだい」
「これだな」
予想通りの値段だが、財布の中身は一万円に届かない。
貸してもらって、持ち帰り、撮影して『市場寿司』へ。
たかさんに半身を渡す。
「重いね」
片身で1キロ超えるからね。
「なーに?」
オオスジハタという魚だといって、「さっさと握りなさい」と命令する。
目の前に来たのは4かん。
背の部分と腹の部分。
「アハハハハ、うまいね、これ」
たかさんが久しぶりに乾いた笑いで、ちょっと真顔になり、「うまいね」を連呼する。
「うまいというか、味があるよね」
「そうだな。味に奥行きがあるよね。甘みや旨みがたっぷりで。血合いもきれいだね。すしネタに向いていると思うよ」
ついでにぽっかりできた休日なので、おつまみに切ってもらって、冷や酒を1ぱい。
これまた官能的な味だね。
ちなみに翌日も2かん。
もっと旨みがのり、ほっぺの落ちる味となっていた。
寿司ネタ(made of)
オオスジハタ
Striped grouper 寬帶石斑魚、寬斑鮨、石斑、過魚、花貓鱠
ハタ科でもっとも大型になるもののひとつ。主に鹿児島県などから入荷してくるが、量的に少なく知名・・・・
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