寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
小喉黒/ユメカサゴ
/ ユメカサゴ
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「喉黒(のどぐろ)」と呼ばれる魚は1種類ではなく、ボクの知っているだけでもチゴダラ、アカムツ、そしてユメカサゴ。
ユメカサゴを喉黒と呼ぶのは伊豆半島や駿河湾などなので、釣り師でもあるボクは実際にそう呼んでいたのだ。
5月末のこと。
『市場寿司 たか』に立ち寄ったら、たかさんがせっせと魚を下ろしている。
「せいがでるね」
なんて言ったら、
「今声をかけないで」
なんて真剣なのだ。
どうやら相手は小さいらしい。
のぞき込んだらユメカサゴの小さいものだった。
そう言えば、このところ原釜(福島県相馬市)からどっさり小さなユメカサゴがやってきている。
潮汁、煮つけ、唐揚げなど、こいつがやたらにうまい。
と思っていたところが、たかさんの目にもとまったらしい。
「たかさん、2つ握っておくれ」
「ちょっと待て」
仕方なく市場を一回り、やっと目の前にきたものが、うまいのだ。
「たかさん、不思議なものだね」
「なんだい」
「魚には大きくならないとうまくなんないものと、小さくても大きくてもうまいのがある」
「こいつは小さいのもうまい、よな」
小さいもので、たぶん底曳き網でとれたもの。
なのにシコっとした食感があり、白身らしい旨みがある。
「まあ、すしの良さってのは、こんな小魚でもネタにできることだろうね」
「ほー、珍しいね。たかさん、けだし名言」
寿司ネタ(made of)
ユメカサゴ
Scorpionfish
カサゴ類はすべて高級であるが、本種の釣りもの、関東では近場の相模湾産などは非常に高価だ。
味は抜・・・・
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