寿司図鑑 846貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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小喉黒/ユメカサゴ
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握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
「喉黒(のどぐろ)」と呼ばれる魚は1種類ではなく、ボクの知っているだけでもチゴダラ、アカムツ、そしてユメカサゴ。
ユメカサゴを喉黒と呼ぶのは伊豆半島や駿河湾などなので、釣り師でもあるボクは実際にそう呼んでいたのだ。
5月末のこと。
『市場寿司 たか』に立ち寄ったら、たかさんがせっせと魚を下ろしている。
「せいがでるね」
なんて言ったら、
「今声をかけないで」
なんて真剣なのだ。
どうやら相手は小さいらしい。
のぞき込んだらユメカサゴの小さいものだった。
そう言えば、このところ原釜(福島県相馬市)からどっさり小さなユメカサゴがやってきている。
潮汁、煮つけ、唐揚げなど、こいつがやたらにうまい。
と思っていたところが、たかさんの目にもとまったらしい。
「たかさん、2つ握っておくれ」
「ちょっと待て」
仕方なく市場を一回り、やっと目の前にきたものが、うまいのだ。
「たかさん、不思議なものだね」
「なんだい」
「魚には大きくならないとうまくなんないものと、小さくても大きくてもうまいのがある」
「こいつは小さいのもうまい、よな」
小さいもので、たぶん底曳き網でとれたもの。
なのにシコっとした食感があり、白身らしい旨みがある。
「まあ、すしの良さってのは、こんな小魚でもネタにできることだろうね」
「ほー、珍しいね。たかさん、けだし名言」
ユメカサゴを喉黒と呼ぶのは伊豆半島や駿河湾などなので、釣り師でもあるボクは実際にそう呼んでいたのだ。
5月末のこと。
『市場寿司 たか』に立ち寄ったら、たかさんがせっせと魚を下ろしている。
「せいがでるね」
なんて言ったら、
「今声をかけないで」
なんて真剣なのだ。
どうやら相手は小さいらしい。
のぞき込んだらユメカサゴの小さいものだった。
そう言えば、このところ原釜(福島県相馬市)からどっさり小さなユメカサゴがやってきている。
潮汁、煮つけ、唐揚げなど、こいつがやたらにうまい。
と思っていたところが、たかさんの目にもとまったらしい。
「たかさん、2つ握っておくれ」
「ちょっと待て」
仕方なく市場を一回り、やっと目の前にきたものが、うまいのだ。
「たかさん、不思議なものだね」
「なんだい」
「魚には大きくならないとうまくなんないものと、小さくても大きくてもうまいのがある」
「こいつは小さいのもうまい、よな」
小さいもので、たぶん底曳き網でとれたもの。
なのにシコっとした食感があり、白身らしい旨みがある。
「まあ、すしの良さってのは、こんな小魚でもネタにできることだろうね」
「ほー、珍しいね。たかさん、けだし名言」
寿司ネタ(made of)
ユメカサゴ
Scorpionfish
カサゴ類はすべて高級であるが、本種の釣りもの、関東では近場の相模湾産などは非常に高価だ。
味は抜・・・・
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