「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻847貫 | 大條羽太/オオスジハタ |
2010年06月20日 |
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旬:不明
国内でとれるハタ類で、もっとも巨大になるのはタマカイ。
これは世界中にいるハタ類でも最大級。
さて二番目はというと、このオオスジハタだろう。
1.5メートル前後にはなるというが、これは突出した大きさのものをのぞいた目安。
熱帯の魚なので入荷はそんなに多くはない。
ポツンポツンと夏を中心に鹿児島県からのみやってくる。
きっと沖縄なんかではもっと普通にとれるのだろうね。
さてこのような大型魚は買うと決断するには、多種多様な壁が立ちはだかる。
第一、ハタの仲間だから非常に高価だ。
10キロあると5万円近い値段となることもある。
理想は3キロ前後。
と、この理想の大きさのが目の前にある。
大きさも手頃だし、鮮度抜群。
目の色がいい。
「ほら来たぞ−。ぼうずコンニャクが」
と言ったのは八王子総合卸売組合『マルコウ』のクマゴロウである。
こんなものを仕入れてくるのは、八王子ではこの男しかいない。
「いくらだい」
「これだな」
予想通りの値段だが、財布の中身は一万円に届かない。
貸してもらって、持ち帰り、撮影して『市場寿司』へ。
たかさんに半身を渡す。
「重いね」
片身で1キロ超えるからね。
「なーに?」
オオスジハタという魚だといって、「さっさと握りなさい」と命令する。
目の前に来たのは4かん。
背の部分と腹の部分。
「アハハハハ、うまいね、これ」
たかさんが久しぶりに乾いた笑いで、ちょっと真顔になり、「うまいね」を連呼する。
「うまいというか、味があるよね」
「そうだな。味に奥行きがあるよね。甘みや旨みがたっぷりで。血合いもきれいだね。すしネタに向いていると思うよ」
ついでにぽっかりできた休日なので、おつまみに切ってもらって、冷や酒を1ぱい。
これまた官能的な味だね。
ちなみに翌日も2かん。
もっと旨みがのり、ほっぺの落ちる味となっていた。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オオスジハタへ
http://www.zukan-bouz.com/hata/mahata/oosujihata.html