「市場寿司 たか」で試行錯誤した新しい寿司ネタ、定番の魚貝類から各地の郷土料理や我が家の寿司まで種別に公開しています。現在めざすところは1000種のネタ図鑑にすることとし、市場と日本の水産物の可能性を試す。また地方での寿司というものを取り上げて我が国の「寿司」「鮨」「すし」のことを理解していきたいと思っている。
寿司図鑑 本巻
寿司図鑑 雑記
| 本巻850貫 | 牡丹海老/ボタンエビ |
2011年10月02日 |
|---|
旬:秋から春
久しぶりにボタンエビの入荷をみた。
ボタンエビの久々の入荷と聞いて奇異に感じる人は、なかなかの魚通である。
実は世にいう「ボタンエビ」とは主に北海道でとれるトヤマエビのことだ。
すし店などでの」ボタンエビ」は現在、3種のエビの総称となっている。
そして国産は2種。
「ボタンエビ」と呼ばれる国産2種は生で食べるタラバエビ科のエビでは
味の点では双璧をなしているが、
同科同属ながらトヤマエビは日本海にあがり、本種は太平洋でとれる。
漁法もトヤマエビはカゴ漁、ボタンエビは底曳き網でとる。
資源量もトヤマエビの方が安定していて、ボタンエビは不安定だ。
すし通なら、こんなことも覚えて置い欲しいものである。
ちなみに今回の荷(入荷してきた箱入りのエビ)の漁場は常磐、水揚げ港は銚子である。
当然産地は千葉県となるが、門外漢ながらこの産地表示、変だと思う。
産地は漁業海域で示すべきだろう。
さて、今回のボタンエビはキロあたり卸値で3500円で
1尾1かんなので種の原価200円弱である。
もともと価格の低い八王子とはいえこれは安すぎる。
築地のエビ専門店だと、間違いなくキロあたり4000円を超えているはず。
ボタンエビはタラバエビ科でもっとも高価なのである。
腹肢に抱いていた卵をのせたものも、別に卵粒自体に旨みがあるわけでないが、目先が変わってよろしい。
合いの手に頭部のみそをすすり込み。
こまったことに下駄の上の5かんが瞬時になくなる。
これをすし職人はどう評価するか?
つけ場のたかさんを見ると、自分で握って、次々に食べている。
すし職人も手を出したくなるエビだということで、お後がよろしいようで。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ボタンエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/tarabaebi/botanebi.html