寿司図鑑 328貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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ニベの握り
にべのにぎり / ニベ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ニベはどちらかというと地味な魚である。一般的な食べ方は塩焼きに煮つけで、比較的安いので総菜魚のたぐいでもある。
外見からは刺身でうまそうにはとても思えない。
厳寒の1月の朝、すし職人のたかさんに数尾渡すと、
「これは生では食わねーだろ」
「だまされたと思って漬けてみてよ」
三枚に下ろして血合い骨と腹骨を取る。皮を引きながら、「きれいだね」と声を上げる。
地味な色合いの下に、赤い血合いの美しい身が隠れていたのだ。
今回のは全長30cmの大型なのでネタに切りつけて漬ける。
漬けた姿も非常に美しい。
口に入れると舌に触れた途端に呈味成分からの甘味が感じられ、ほどよい食感で、これまたほどよくすし飯に馴染む。
「これなら定番ネタにしてもいいね。喉に消えてからの感じもいいよ」
「思ったよりもうま味が強い。いい感じで余韻が残るね」
さて、もうすぐ春だ。ニベはこれからもっとうまくなる。
寿司ネタ(made of)
ニベ
Honnibe croaker
愛想のないことを「にべなし(無膠)」、「にべもない」というのは膠(にかわ)のように接着力がないという意味で、さらりと関わりを持たないということを言う。その語源・・・・
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