寿司図鑑 327貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

のれそれ/マアナゴ

のれそれ / マアナゴ
のれそれ/マアナゴ
軍艦巻

高知で「のれそれ」、大阪など関西で「べらた」と呼ばれているのがマアナゴの稚魚。これが鮮度さえよければうまいのだ。初めて食べたのはどこだったか、大阪は枚方か、梅田だったかな? 「べらた」ってなんだろうって酒のアテにしたのだ。これが思いもかけぬ美味。どうも大阪湾でとれたばかりのもの、プリッとした食感に甘味があって、「もうひとつください」と言っても追加はかないまへんでした。この「べらた」という大阪らしい響きもいい。さて、そのマアナゴの稚魚をコツコツ集めていたのが佐島のおばはんやないか?(いかん大阪弁になっとる) これを少し分けてもらって『市場寿司 たか』へ。完全にノックアウトされたのは、たかさん「のれそれ(関東ではこの高知弁が使われる)ってうまいんだね。前に市場で買ったのは食べられなかった」。確かに中一日経つとあんまりうまいもんじゃない。そんなひんやりしたのれそれを舌に感じて、プリっと噛み、甘味とすし飯が同時に味わいとなって口中を満たしてきた。「くっそー、もっともらってくるんやったな」。

寿司ネタ(made of)

マアナゴ
Conger-eel

マアナゴ
北海道〜九州までの内湾に生息する。食用になっているアナゴ科の魚は数種いるが、そのなかでももっとも漁獲量が多く、知名度が高いために「真」をつけて「真穴子」と呼ばれている。
人口の多い都市部のある大きな湾(例えば東京湾、伊勢湾、三河湾、大阪湾、・・・・
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