寿司図鑑 141貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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オオシタビラメの握り
おおしたびらめのにぎり / オオシタビラメ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ウシノシタ科(シタビラメ)といえば大きくなっても50cm前後なのに、このオオシタビラメは体長80センチを超える。静岡県沼津魚市場ではこれを活けで扱っている。
相模湾や駿河湾では珍しいはずの魚であるが、今年は大漁である。
「活けならほどほどに弾力のある。味わいもなかなかいいので刺身にしてもうまい」と言うので、競り落としていただき持ち帰る。
そのまま丸ごと『市場寿司 たか』たかさんに渡して、つけてもらう。
下ろし始めると大きな卵巣が出て来た。
「ずうたいも大きいけど真子も大きいね」
「産卵期前だけど大丈夫かな」
「身自体はいいみたいね。しかも分厚いね」
とあっと言う間に二かんが目の前に置かれた。残念なことに味は平凡。うま味に欠けるし、活魚なのに食感が強くもない。
「ちょっと平凡かなとは思うけど、これはこれで充分使えるよ。店でつけてもいいな」
「珍しいね。白身の種類は少ない方がいいって言ってたのに」
「白身はさ、あんまりうますぎてもいけないの。平凡でいいってこと」
2005/08/12