寿司図鑑 377貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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ネズミギス
ねずみぎす / ネズミギス
世に魚通は数あれど、ネズミギスを知る人は少ないだろう。だいたい近い種類を探してもぜんぜん見あたらないのだ。面つきから「ねずみ」に似て体形はキスに似てという「のような」が重なった名となっている。これは本州では相模湾以南のやや深い場所にいる模様。まとまって獲れるものではなく一般的な食用魚とはいいかねるもの。今回のものは和歌山県湯浅のあかまんぼさんから送っていただいた。せっかくだから3枚に卸してみる。やっかいなことに小骨が多くうまくネタにできそうにない。半身は細かく骨切り、焼いて醤油ダレで味つけする。そして半身はプロの渡辺隆之さんに悩んでいただく。でもやっぱり生でネタにするというのはきれいにはいかなかった。見た目は悪いが生も含めて出来上がったものは、けっして下手ではない。たかさんも「生は味があるね。小骨さえなけりゃうまいだろう? まあ時間さえあれば全部、骨を抜けるとして、ネタになるよ。逆に焼いた方はうまくないだろ」。確かに生にはシコっとした食感があり、噛みしめると旨味が浮き上がってくる。まあまあ食えるのであるが焼いた方は意外に無個性な味わいになってしまっている。珍魚味は珍ならず、ということか。
寿司ネタ(made of)
ネズミギス
Bighead beaked salmon, beaked sandfish
日本各地で揚がるがまとまらないので食用魚とは認知されていない。
食べると意外においしいので、できれば廃棄しないでいただきたい。・・・・
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