寿司図鑑 422貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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磯つぶの握り
いそつぶのにぎり / エゾバイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
フレンチのシェフが慌てている。いつもあるはずの「磯つぶ(エゾバイ)」がない、のである。普通、このエゾバイ科の小型の巻き貝は煮付け・酒蒸しになる。どうやってフランス料理に使うんだろうと疑問に思ったので、別の店で磯つぶを確保してあげながら聞いてみた。
「うちの店の魚貝類のソースのベースが磯つぶなんです。これがないとソースができない」
確かにエゾバイの旨味の濃度は高く濃厚なワタの旨味甘味、そして身にも旨味がある。これをジュにして取り出すわけだ。
そんな話をしている内にすしネタにしてみたくなる。
八王子魚市場内「源七」のあんちゃん(貝を煮させたら名人)に店で煮つけたものを分けてもらって、たかさんに握ってもらう。
「このつぶうまいね。軟らかく煮えてるし、貝自体の甘味がある。でもちょっと硬いのですし飯と馴染まないな」
「でもうまいじゃない。煮貝(アワビ)だってすし飯との馴染みは悪いけど、それはそれで一品として通っているでしょ」
定番ばかりのすしネタに一かん混ぜても面白いと思うが、たかさんの巻き貝嫌いはなおらないと思う。