寿司図鑑 471貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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アカボウの握り
あかぼうのにぎり / アカボウ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
漢字で「赤帽」としたのは、たかさんの勝手な思い込みである。正しいかどうかわからない。本当は亭主の好きな「赤烏帽子」としたいような派手な魚であるが、古い文献では「アカバウ」となっているので「赤坊」の方が正しいと思う。珍魚といってもいい魚なので、食べたことのある人はごくわずかだと思う。
それを見つけて「学者が仲買をしているような」と賞される青木修一さんがボクのところに送ってくれた。沼津魚市場の戸田トロールで揚がったものだ。
ベラの仲間なので当然、皮を活かして霜皮造りにする。そして出来上がったのがきれいな握り。
「華やかだよね。たかさんこれお任せに入っていたらいいね」
「そうだね。江戸前にはこんな色彩はないね。しかも皮に風味があってうまいね」
身もなかなか味わいがある。やや柔らかいのですし飯との相性もよく、端正な握りとなっている。種名のアカボウで「赤帽」を思い浮かべたのは、たかさんであるが、ボクは赤帽を見たことがない。
2006/12/14