寿司図鑑 474貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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ミンククジラ
みんくくじら /
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
かたまりを出すと、素直に切り付けて、たかさんすんなり2かん握る。「あれ、鯨を握るの、そんなに好きじゃなかったよね」、「嫌いでもないよ。あえて使わないだけ」。でも最近、クジラを刺身で出す料理屋も増えたし、きっと寿司屋でもネタとして使っているだろう。だから、たかさんも至って当たり前に握ってくれるのかな。と、思っていたら「意外にミンクを握りに使うところ多くはないと思うよ。お客も好んで注文しないし、特殊なネタだろうね」。「味は悪くないよ。旨味があるし、臭みはまったくない。これ3200円(キロ当たり)か、高くもないんだな」、たかさん、少々考えながらもクジラをネタにするのに、やぶさかではないようだ。この旨味は牛刺身にも似ている。でも違うのは熱を通すとやや臭いが出るところ。ときどき「市場寿司 たか」でも上州牛を握るのだが、そのとき軽く炙ってからつかうのである。でもクジラは炙るといかにも獣じみた臭いが立つ。だから旨さもほどほどで、感激するほどでもない。「きっとシロナガスクジラの尾の身だったらうまいだろうね」。