寿司図鑑 480貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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鍋こわし/トゲカジカ
なべこわし / トゲカジカ


どさりとトゲカジカをまな板に置いたら、「こりゃ鍋物の方がいいんじゃない」とたかさんが言う。この腹デカの不細工な魚、鍋にして美味なのは世間に知られているが、刺身だってけっして「まずくはない」。「まずくはないんだろ。このまえデカイトゲトゲの魚で偉い目(ヒゲダイ)にあっただろ」。「ヒレで怪我したこと。そんなに痛くないって言ったでしょ。早うおろしなさい。肝やアラは持って帰って鍋にするからよろしく」。その刺身だが、やはりそんなにうまいもんじゃない。「平凡な味だな」と言いながら2かん、3かん。これまたそんなにうまかない握りとなった。「悪くはない。でも味に個性がない。でしょ」。まさにその通り、やや柔らかい身にはほんのり甘味があって脂もあるようである。でもとてもうまいとは言えないかな? 「さて、今夜は鍋にするかな。たかさん、また明日」。
寿司ネタ(made of)
トゲカジカ
Great sculpin
「なべこわし」という方が有名。この呼び名は汁にしてあまりにもうまいので、「鍋の底に残った一滴の汁も余さないようにすくい取ろうとして鍋を壊すほどだ」という意味。
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