寿司図鑑 479貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

イトヒキアジ

いとひきあじ / イトヒキアジ
イトヒキアジ
握り

本種もそうだが市場には来ないが、産地ではありふれた魚というのが多々ある。それが少しずつ中央に入ってくるようになってきた。たぶん沿岸での漁の減少しているためでもあるし、温暖化のせいで魚種が替わってきているのもあるだろう。この奇態な魚を見ても最近では驚き指数が減ってきている。「やっぱり歩留まりが悪いな。確か一昨年も持ってきただろ。どうしてまたって感じだな」「そりゃ夏に持ってきたヤツだろ。あんまり印象に残らなかった。だから冬にもう一度ってわけ」。今回のは2キロ近くある。それにどうも黒潮にのってくる南方系の魚も冬には脂をためているのではないか? と思ったのだ。そしてこれが大正解だった。アジ科なので脂というのか身がしっとりしているし、旨味もある。「これはいいね。すし飯とも相性がよくて……」。たかさん「糸を引く味だなって言わないでよ。納豆みたいだから」。ということで、うまいので後二、三かん追加。

寿司ネタ(made of)

イトヒキアジ
Giliated threadfish 絲鰺 台湾/花串、白鬚公、甘仔魚(臺東)、白鬚鯌(澎湖)、鱟包鬚(澎湖諸島)

イトヒキアジ
本州以南に生息している。古く、暖流にのって北上してくる若い個体は、鰭が長く面白い姿をしているので認知度は高い魚だった。ただし相模湾などでは小型が多く古くから価値が低い魚だったので、定置網などに大量に入ると困るものだった。水揚げ量も安定しない・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

この寿司ネタの他の寿司(Others)

ぼうずコンニャクの本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ
~プロもビックリ!~

すし図鑑が文庫本サイズに! Kindle版も。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
ぼうずコンニャクの全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャクの新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行20万部突破のベストセラー。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。