寿司図鑑 500貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

鬼笠子/オニカサゴ

おにかさご / オニカサゴ
鬼笠子/オニカサゴ
握り

比較的西日本に多い魚である。例えば、東京湾口、相模湾、駿河湾東部などでの「鬼笠子」はイズカサゴのことなので混乱が生じている。
全身棘だらけ、まるでどこを持っても傷だらけになってしまいそうだ。そして卸し身にすると刺身用にとれる部分はほんの少しだけ。その割に、安くはない。
今回のもキロ当たり1800円だから、
「これは商売にならねー」
なんてたかさんが嘆くことになる。
普通はこれを焼き物、蒸しもの、煮つけなどにするものの生で食べることはほとんどない。下ろしながらたかさん、
「すごくきれいな身だね。しかも弾力がある。(少し切り取って味見)おおこれは旨味もあるじゃないの」
やや大きめので片身4,5かんもとれるだろうか。すぐに2かん出来上がり、食べてみる。それがうまいのである。
身は弾力に富み、噛みしめるとジワリと旨味を感じる。甘みがあるのは脂があるせいだろうか。
「ウチじゃ使えネーけど。これで1かん400、500円もとってみたいね」
と愚痴をこぼすのであった。
[2006]

寿司ネタ(made of)

オニカサゴ
Hairy stingfish

オニカサゴ
本州の暖かい海域の浅場にいる小型のカサゴである。いかめしい姿とは裏腹に全長25とあまり大きくならない。専門の漁はなく、刺網や浅場での釣りなどに混ざるもの。
流通上の価値もさほど高いとは言えないものの、オニカサゴは東京、千葉県の呼び名であり、・・・・
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