寿司図鑑 542貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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草紙剥の握り
そうしはぎのにぎり / ソウシハギ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
相模湾などでは岸辺近くの岩礁地帯で見つけても、定置網などに紛れ込んでも、まず食用とはならないで、いきなり捨てられる悲しい存在である。今回のものは相模湾の定置に入ったもので、わざわざ頂いてきた。
それではまずいのか? というとさすがにカワハギの仲間で味がいいし、身も透明感があってきれいだ。どうやらいけないのは、その細長すぎる、平たすぎる体つきとシュールな文様にあるのかも知れない。
オマケにコヤツ内蔵にパリトキシンという毒を持っている。身(筋肉)を食べる分にはなんら問題がないが、内臓は食べてはいけない。
さて『市場寿司 たか』に持ち込んでもカワハギの仲間だとわかったのだろう、「内臓を捨ててね」というと、うまそうな肝も含めて捨てて。以後、たかさんは淡々とつける。そして出てきた二かんがこれだ。
「なかなかうまいじゃないの。カワハギよりも落ちるけど、上品でうまい」
「いい白身ネタだね」
そこにフグ調理師のクマゴロウがやってきたので、内臓はトラフグの肝とともに廃棄する。めでたしめでたし。
注●内蔵は絶対に食べないこと
2007/01/10