寿司図鑑 586貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
『市場寿司たか』特製の酢漬け茗荷の握り
みょうがのにぎり /


握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
「こんなの作ったんですけど食べてみてください」
たかさんが、中華『さくら』に茗荷(みょうが)の酢漬けのお裾分け。
「茗荷が安かったからガリ酢に漬けてみたんだ」
これは面白い。
女将さんにいれてもたった、うまいお茶をそこそこに『市場寿司 たか』にもどる。
この二つの店、扉と扉が二メートルも離れていない。
さすがに水曜日というのは暇らしい。
カウンターの中のたかさん、なんだかぼんやり浮かばない顔をしている。
さっきは珍しい生カラスガレイの縁側に大騒ぎしていたのだ。
「しかし暇だな。市場にゃ荷(魚貝類)もないしさ。早くも夏枯れか?」
「あのさ、さっき“さくら”さんにあげてた茗荷を握ってみてよ」
「ええ、あれ握るの」
「そう、茗荷の握りって京都なんかでやってたはずだよ」

●クリックすると拡大
早稲田でござーい
作るのはいたって簡単だった。
時間にして20秒も経ってない。
これがまた、きれいな握りだ。
味も絶品。
このところ炊飯釜の調子が悪い、シャリがおかしいと言っていたが、そんなことはない。
すばらしい酢飯である。
そこに程良い苦みと香りをもった茗荷の酢漬けがのって、さっぱりした味わいに。
暑さでまいっていた頭がきりっとする。
たかさんも試してみて、うまさに驚いている。
「茗荷食べると物忘れするっていうじゃない。どうも逆だね」
「いやいやバカな子でも早稲田大学の入れるってんじゃない」
「違うでしょ。バカ田大学でしょ」
店の外を見ると、御前崎灯台出身のヒモマキバイさんが、鼻毛をヒラヒラさせながらこちらにやってくる。
その姿、バカボンのパパそのものだ。
鼻毛くらい切れよ!
「え、なに、何か言った?」
「言ってないよ」
たかさんが、中華『さくら』に茗荷(みょうが)の酢漬けのお裾分け。
「茗荷が安かったからガリ酢に漬けてみたんだ」
これは面白い。
女将さんにいれてもたった、うまいお茶をそこそこに『市場寿司 たか』にもどる。
この二つの店、扉と扉が二メートルも離れていない。
さすがに水曜日というのは暇らしい。
カウンターの中のたかさん、なんだかぼんやり浮かばない顔をしている。
さっきは珍しい生カラスガレイの縁側に大騒ぎしていたのだ。
「しかし暇だな。市場にゃ荷(魚貝類)もないしさ。早くも夏枯れか?」
「あのさ、さっき“さくら”さんにあげてた茗荷を握ってみてよ」
「ええ、あれ握るの」
「そう、茗荷の握りって京都なんかでやってたはずだよ」

●クリックすると拡大
早稲田でござーい
作るのはいたって簡単だった。
時間にして20秒も経ってない。
これがまた、きれいな握りだ。
味も絶品。
このところ炊飯釜の調子が悪い、シャリがおかしいと言っていたが、そんなことはない。
すばらしい酢飯である。
そこに程良い苦みと香りをもった茗荷の酢漬けがのって、さっぱりした味わいに。
暑さでまいっていた頭がきりっとする。
たかさんも試してみて、うまさに驚いている。
「茗荷食べると物忘れするっていうじゃない。どうも逆だね」
「いやいやバカな子でも早稲田大学の入れるってんじゃない」
「違うでしょ。バカ田大学でしょ」
店の外を見ると、御前崎灯台出身のヒモマキバイさんが、鼻毛をヒラヒラさせながらこちらにやってくる。
その姿、バカボンのパパそのものだ。
鼻毛くらい切れよ!
「え、なに、何か言った?」
「言ってないよ」