寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
烏鰈/カラスガレイ
からすがれい / カラスガレイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
八王子綜合卸売協同組合『マルコウ水産』の前にいて、「今日もつまんねーな」なんて言っていたら、クマゴロウが、「これなあに?」と聞く。
下氷のカサゴの下にあったのが、鮮魚のカラスガレイだ。
かなり生きがいい。
身が盛り上がるようだし、鰓もきれいだ。
「函館産なんだって、釣りらしいよ。でも安いの、キロ1000円だから一枚1200円から1300円かな」
本日の市場は昨日の休漁のせいもあって、荷が少ない。
しかたなく一枚ぶら下げて『市場寿司 たか』に走る。
水曜日の市場は毎週のことだが閑散としている。
たかさんもお客が少なく、暇を持てあましているようだ。
こんなところにカラスガレイが来たので、たかさんハッスル。
まずはおつまみで撮影。
握りは縁側と背の部分。
なんといっても縁側が素晴らしい。
「おれ、思うんだけど新聞なんかで“ヒラメの縁側の偽物”なんて言われているけど、実際に食べてみるとうまいよね。だから回転寿司の定番になったんだろ。けっきょくこういったものはうまけりゃいいんじゃない」
たかさん、日頃、どうやって安いネタを、安くお客に提供しようか苦労している。
それで正直こんな感想が漏れるようだ。
「このさ、甘味があって、トロっと口でとろけて、そこにプリっていう食感が楽しめる。いいじゃない」
意外なたかさんの持ち上げ方に、少々カラスガレイの縁側の悪口をいいたくなる。
例えば回転寿司で食べると生臭いのがある。
カラスガレイの脂っこいのが生臭いとどうしようもない。
でも、鮮度さえよければ「ほんまにうまい」。
背の部分を普通に握りにして、こちらも思った以上によかった。
カラスガレイの鮮度がいいのが見つかったら、いちど刺身で味わって欲しい。
また『市場寿司 たか』では一かん、150円なりで食べることが出来る。
●注/『市場寿司 たか』でお好みで握りを注文すると原則的に一個100円もしくは150円。
寿司ネタ(made of)
カラスガレイ
Greenland halibut, Mock halibut, Bastard halibut, Black halibut
本州中部でも発見されるが主に東北以北に生息している大型のカレイだ。北洋でアブラガレイとともに、戦前、戦後と安いカレイとして出回って・・・・
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