寿司図鑑 607貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

アメリカンオマール(アメリカンロブスター)

あめりかんおまーる / アメリカンオマール
アメリカンオマール(アメリカンロブスター)
握り

標準和名のウミザリガニは変だし、「オマールエビ」というのも変だし、「ロブスター」が正しいのかも知れない。
 ただ市場で「オマールエビ」として買い求めたので「アメリカ」をかぶせてみた。
 正確に言うと「アメリカンロブスター」なのだろう。

 オマールエビにはヨーロッパ大陸側でとれるものと、アメリカ大陸側でとれるものに2種ある。
 味わいは明らかにヨーロッパ産の方がいいと思う。
 とくにみそ(コライユ)の味わいと、身の香りが違っている。
 20年くらい前には必ず、2種ともに値段の差はあれど築地などでは普通にいたものだ。
 いつの間にかヨーロッパ産のものが市場に出回らなくなって久しい。

 と言うことで、残念ながら今回のものはカナダ産のウミザリガニ。
 これをゆでて、たかさんに握ってもらう。
 ちなみにたかさんは無類の甲殻類好きである。
 持ち込んだ殻を剥きながらも、ちょこちょこつまみ食い。

 大きなオマールなのにほんの三かんにしかならなかった。
「あえて、握りにすることないね。このままがうまいよ。寿司飯が邪魔だね」
 残念ながらその通りかもしれない。
 タラバガニ、ケガニ、ズワイガニ、イセエビなどを握ってもいつも寿司にする必要性を疑ってしまう。
 でも甘味が、旨味が強く、繊維質の身がしっかりとしていながら、適度にほぐれる。
 食べてうまいのだから、握りもうまいはずだ。

「うまいから握りにするってこともありじゃないかな」
 たかさん、寿司は一かんのみ食べて、あとはひたすらオマールをむさぼり食っている。
 こっちの話はまったく聞いていない。

寿司ネタ(made of)

アメリカンオマール
・英名/lobster(ロブスター)、American lobster
・フランス名/Homard(オマール)
・ドイツ名/Hummer
・スペイン名/Bogavante

アメリカンオマール
オマールエビ類総論
■ オマールエビにはヨーロッパ産(Homarus gammarus)とアメリカ産(Homarus americanus)があってアメリカのものが安くて一般的である。
オマールはフランス語、英語ではロブス・・・・
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